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中高生へ贈る、入試問題の本質を知るという効率化

ろんり@一文に使える動詞は原則1個まで

1つの英文に使える動詞は原則1個である。

1つの文、つまり一文とは、主語からピリオドまでの文のことです。

前回お話した中で、5つの文型が出てきたと思うのですが、それら5つの文型に、Vすなはち動詞が2個出てくる文型はあったでしょうか。

ないですよね。実はこれ、とても基本的なルールなんです。

そして、文法問題や長文問題では確実に使います。

にも関わらず、中学校や高校ではこのことを説明してくれる先生はまずいません。
知らないか、知っていてもその重要性に気付いていないか、なのでしょう。
英語の先生というのは、わざわざそんなことを考えなくても英文が読めますから、気付かないのでしょう。

私は英語を読むのが苦手で嫌いでしたから、受験英語をクリアするにはこのような考え方が必要でした。

この動詞が原則1個という大して重要視されない基本的ルールを教えてくれたのも、受験英語の専門家である予備校の先生でした。

このルールがどれだけ受験で役に立ったか、計り知れません。

 


さて、話を戻し、一から説明していきたいと思います。

改めて、一文に使える動詞は原則1個までです。
但し、これは原則であり、2個以上使う場合もあります。
しかし、もし動詞を2個以上使うのならば、
・接続詞(but,when,because,ifなど)
・関係代名詞(that,which,who,whose,whatなど)
・コンマ
などが必要になってきます。

すなはち、上記の要素を含まない一文の中には、動詞は絶対に1個しかおけないのです。

これらの理由から、接続詞や関係代名詞のない文中で、中心となる動詞の他にもう1個動詞を使いたいときは、そのまま動詞としては使えず、形を変えて動詞でないものに変えてから用いられなければなりません。

例えば、
I like him.

He plays baseball.

という英文を1つにまとめたいけど、接続詞や関係代名詞を使いたくない、でも動詞は文中に1個しか置けない...。

こんな文、見たことありませんか?

I like him playing baseball.
『私は、野球をする彼が好きだ。』

この文は、heとplayの間に能動(SがVする)の関係があることで、playが現在分詞playingの形をとり、playing以下がhimを後ろから修飾するという構造になっています。
現在分詞を習ったことのある中学生の方は、知っている方もいらっしゃると思います。

ここで、playingって動詞じゃないの?と思うかもしれませんが、これは前述の通り、分詞と言って、動詞ではありません。
形を変えたことで動詞としては扱わなくなったんですね。

このように、接続詞や関係代名詞を用いずに中心動詞の他にもう一個動詞を使うときは、その動詞の形を変えて、動詞としては扱わないようにしなければなりません。

余談ですが、関係代名詞などを用いて動詞を増やすと、文としての抽象性が低下します。
これは英作文などで非常に重要となる考え方なので、余力のある方は覚えておいてください。

ーここまでのまとめー
・1つの英文に動詞は原則1個まで
・動詞を2個以上用いるときは接続詞や関係代名詞を使う
・接続詞や関係代名詞を用いずに動詞を増やすときは、その動詞の形を変えて用いる(動詞としては扱わない)

今回お伝えした内容はほんっとうに文法問題や長文読解で重宝します!
中学程度なら問題のほとんどで使います!
なので、ここまで読んでくださった方はぜひ使って下さいね!

以降のノートから、実践編として文法問題、長文読解の解説をしていこうと思います。
前回のノートの内容も、今回の内容も、全て使いますので、また読んで頂けたら幸いです。

では、ここまで読んでくださってありがとうございました!

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